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石森 富太郎; 藤野 威男
日本原子力学会誌, 3(4), p.276 - 283, 1961/00
トリ-n-ブチルホスフィンオキシド(TBPO)は抽出剤として近頃よく用いられるようになったが、このものは水相にある程度溶ける性質がある。そこでTBPOのトルエンと0.5,1および2Mの各濃度の塩酸間の分配比を放射性指示薬を用いて溶媒抽出法によって定めた。トレーサ量の亜鉛はこの酸度範囲で比較的よくTBPOトルエン溶液に抽出されるが、その分配率は有機層中のTBPO濃度の自乗にほぼ正しく比例する。したがって、未知濃度TBPO溶液と既知酸度の塩酸溶液間のZnの分配率測定から、有機層中のTBPO濃度が求められる。この手法に基づいて3種の方法を考察し吟味した。さらにこの結果は、別に行なったTBPO中のリンの放射化分析の結果とあわせ比較検討した。溶媒抽出法はその精度においてはPでラベルしたTBPOを用いる方法に劣るであろうが、簡便迅速である点において優れていることが認められた。